
外はまだまだ寒い2月ですが、春野菜・夏野菜の準備が始まります。
種から育てて美味しい野菜を作りましょう。
初心者の方でも分かるように写真を交えて簡単に説明していきます。
難しいことはなし!
楽しい家庭菜園を楽しみましょう。
なぜ2月に始めるのか?

2月に種を撒くのは早い気がしますが・・・

そうだね!
でも理由があるんだよ。説明するね。
トウモロコシには天敵がいます。
蛾の仲間であるアワノメイガの幼虫です。

この蛾はトウモロコシの雄花(雄穂)の花粉で誘引されます。
ですから、雄花が咲いたら早めに切ってしまう事も害虫対策です。
更にアワノメイガ対策として、アワノメイガの活動が活発になる前にトウモロコシを育ててしまおうという狙いがあります。

栽培時期をずらすということね
トウモロコシの栽培時期をずらして害虫対策を行いましょう。
1.種を発芽させる

初心者でも簡単に発芽させるポイントをお伝えします。
苗を購入する方かこちらを押して飛ばしてください。

60×350cmの畝に2列の苗を植える為に、予備苗を含め24個の種を発芽する予定です



夜はコタツ
昼は湯たんぽで温めていました

動物用のホットカーペットなども小さいから便利だよ

トウモロコシの根はとっても弱いです
畑に植え付けする時にポットから出しますが、ここで根がバラバラにならないように小さいポットで育てて根をポットの中で張らせましょう。


豆類は水で腐りやすいので、苗が小さいうちは直接水を撒かない
豆類は水に弱く、腐りやすい野菜です。
水は直接与えず【底面給水】を行います。

底面給水?

受け皿に水を入れて、底の根から水を吸い上げるというやり方だよ

【徒長に注意!!】茎が柔らかくヒョロヒョロと長く育つ事
①日光不足
②異常に暑い
③湿度が高い
2.苗を植える2週間前に土作り

トウモロコシは日当たりを好むので、場所選びは慎重に!!
①2週間前に苦土石灰を畑全体に撒く

苦土石灰:1平方メートルあたり100g(1握り)
②1週間前に堆肥を撒く

堆肥:1平方メートルあたり2kg
化学肥料:1平方メートルあたり100g

堆肥をしたらよく耕して、1週間おきましょう
苦土石灰と堆肥を同時に撒いてはいけません!
同時に撒くと化学反応を起こし、肥料の効き目が低下します。
3.畝を作る


60cm×350cmの畝を作りましょう
60cm×350cmの畝 30cm間隔で2列
4.定植する
葉が4枚になるまでに定植しましょう。
(草丈15cm程度)
①畑に撒く前に底面給水しておく
底面給水をすることで、根くずれ防止につながります。

②30cm間隔で2列に植える
根が崩れないように植えます。
植えたら水を撒きましょう。
苗の周りに保温効果のもみ殻等を撒いておくと更に良いと思います。
防寒対策のため、不織布をします。


1か月後には随分大きくなります

5.追肥と土寄せ
支柱根が出てきたら土寄せと追肥をおこないます。

成長のスイッチが入るとグングン大きくなるトウモロコシ。
根元の部分からわき芽が生えてきますが、取り除かないで大きく育てましょう。
株が固定され、風や台風がきても倒れにくくなります。
また、わき芽を残しておくこてで、光合成もすすみます。
6.人口受粉をする
雄穂(ゆうすい)が育つころ、穂の大きさ粒の大きさが決まると言われています。

雌穂(しずい)のひげは絹糸(けんし)めしべです。

トウモロコシは受粉に失敗すると、粒が均等に揃わず、ところどころで粒がない歯抜けした状態のトウモロコシになってしまいます。
家庭菜園で育てているトウモロコシは株数が限られているので、受粉しずらいこともあります。
そのため受粉しやすいように人口受粉をお勧めします。
人口受粉は雄穂に花粉が出ている頃に穂を切って、糸状に伸びているひげの部分にこすって花粉を付ける作業です。
またトウモロコシの天敵であるアワノメイガは雄穂に引き寄せられる虫です。
人口受粉に必要な雄穂だけを残すか、人口受粉が終わったら、早めに雄穂は畑から除去しましょう。

ひげが変色すると受粉した証拠です


トウモロコシを2月に種まきすると、アワノメイガに被害もまく、6月初旬にはこんなに大きくなり食べられます。
まとめ
- アワノメイガの害虫を避けるため、2月になったら室内で育苗をする
- 【用意するもの】キッチンペーパー・タッパー・湯たんぽやペットボトル
- キッチンペーパーを濡らし種を置いて保温する(3日から1週間程度で根が出る)
- 種まき用の土に根が下になるように植え、芽が出たら日当たりの良い室内で育てる
- 2週間前に土作りを始める
- 畝を作り2列に植える(保温のため、不織布やビニールトンネルで防寒する)
- 支柱根が出てきたら、土寄せと追肥をする)
- 人口受粉をする